auピタットプラン・auフラットプランに加入する前に知っておきたい5つのデメリット

2017年より、auが格安スマホや他社のキャリアと対抗すべく、従来の料金プランより通信料金を安くした「auピタットプラン」と「auフラットプラン」の新料金プランを発表しました。
新料金プランにはメリットが数多くあり、他社への流入数も減ったとKDDIから発表されましたが、実際のところメリットの裏に潜んでいるデメリットも数多く存在し、人によっては損をしてしまう可能性があります。
そこで今回は、「auピタットプラン」と「auフラットプラン」に加入する前に、どうしても知っておきたいデメリットを5つまとめて紹介していますので、契約するかどうか悩んでいた方や今後のために知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
Contents
デメリット
まずは新料金プランに共通するデメリットについて詳しく説明していきます。
①大幅な割引キャンペーンは「新規・機種変更」のみの受付
auの広告やホームページで大きく宣伝している割引サービス「スマホ応援割(2018年6月1日~)」は、新規もしくは機種変更のみが適用となっています。
そのため、今お使いのスマホ端末で新料金プランに変更したとしても、割引キャンペーンは適用されません。CMや広告で「スマホ応援割で毎月1,000円割引!」と宣伝されているため、今申込んだらお得にできると思いがちですが、実は全員が全員受けられるキャンペーンでないことを知っておきましょう。
②大幅割引キャンペーンはAndroid端末のみ
ビッグニュースキャンペーンの大幅割引は、Android端末のみの適用となります。Android端末の方は問題ないですが、iPhone端末で新料金プランに加入しても、大幅な割引が適用されません。
以前まで、大幅割引キャンペーンはAndroid端末のみに適用されていましたが、2018年3月からはiPhoneにも適用されています。ですので、iPhoneを利用している方も心置きなく新料金プランで契約ができそうです。
③毎月割が適用できない
そもそも「毎月割」とは、契約する際に購入するスマホ本体の代金を割引するサービスです。旧料金プランを契約した場合は、こちらの割引サービスが適用されていました。
が、しかし、auフラットプランとauピタットプランでは、毎月割が一切適用されません。そのため、新料金プランではスマホ本体の代金を全額自己負担しなければなりません。
また、スマホの返済金が残っている状態でauピタットプランやauフラットプランに変更する際は注意が必要です。というのも、機種変更前のスマホ本体の返済が残っているにも関わらず、新料金プランに変更してしまうと、毎月割が無くなってしまい、変更前よりむしろ月額料金が高くなる可能性があります。
ですので、新料金プランに変更する際はそのあたりをしっかりと理解したうえで、申込みを行いましょう。
ただし、auフラットプランとauピタットプランでは毎月割の代わりに「auアップグレードプログラムEX」と呼ばれるサービスがあります。これは、スマホの端末代金が半額になる割引サービスです。
こちらのプログラムは、AndroidスマホとiPhone向けの2つのプログラムに分かれており、それぞれ名前も変わりますので、違いをしっかりと確認しておきましょう。
- auアップグレードプログラムEX…Androidスマホ向け
- auアップグレードプログラムEX(a)…iPhone向け
auアップグレードプログラムEX(Androidスマホ向け)
こちらのプログラムは「Androidスマホ」を利用している向けの割引サービスです。以下の図には、「auアップグレードプログラムEX」のサービス概要を載せています。
月々390円のauアップグレードプログラムEXは、端末購入代金を48回払いにすることで、スマホの端末代を半額に抑えるサービスです。
仕組みとしては、auアップグレードプログラムEXに加入した状態でスマホ代金を24回支払い、その後に別のスマホに機種変更すると、今まで使っていたスマホ代金が全て免除になります。
例えば、72,000円のスマホをauアップグレードプログラムEXを使って購入したとすると、2年後の機種変更時には残りの36,000円が全額免除になるということになります。つまり、36,000円でスマホを使えたということになります。
しかし、このサービスにはカラクリがあり、機種変更をした際にそのスマホがauから回収されてしまいます。ですので、購入したスマホを手元に残して置きたい方には、おススメできないプログラムになります。
アップグレードプログラムEX(a)(iPhone向け)
アップグレードプログラムEX(a)は、iPhoneのユーザー向けに提供する割引サービスです。以下の図には、アップグレードプログラムEX(a)の支払いイメージを示しています。
今なら月々の料金が0円のアップグレードプログラムEX(a)は、端末代金を24回払いで申込みをした後、1年間端末代金を支払い、その後、端末の機種変更をすることで、iPhoneの残額の支払いが不要になるサービスです。
つまり、1年後、忘れずに機種変更をすると、端末代金半額でiPhoneを利用できるということになります。
ただし、Androidスマホ同様で機種変更時にiPhoneは回収されるので、利用後も手元に置きたい方は、こちらのプログラムには加入しない方が良いですね。
④iPhoneの場合、割引が0円(2018年から改訂!)
iPhoneユーザーが新料金プランを使ったとしても、大幅割引がないうえに、毎月割がないので、割引がありません。
従来まではiPhoneでは「スマホ応援割」と「毎月割」が適用されないということで、デメリットが大きかったのですが、2018年3月からは大幅割引キャンペーン(=スマホ応援割)が適用されています。
大幅割引キャンペーンは1年間毎月1,000円の割引が行わる特典であり、例えば、auピタットプラン(スーパーカケホ)の場合、3GBまでの利用で月額5,918 円(税込)から4,838円に割引され、auフラットプラン(20ギガ:スーパーカケホ)の場合は、月額7,020円(税込)から5,940円に割引されます。
さらに、2018年9月14日から11月30日まで「iPhone ギガトクキャンペーン」というキャンペーンが開催しています。
iPhoneを購入すると同時に、auフラットプランを新規もしくは機種変更で申し込んだ方に適用されるキャンペーンです。
- auフラットプラン20/30:1年間毎月520円割引
- auフラットプラン25 Netflix:1年間毎月1,020円割引
また、対象機種は「iPhone Xs」「iPhone Xs Max」「iPhone XR」「iPhone X」「iPhone X8」「iPhone 8 plus」となっています。
⑤新料金プランから旧料金に戻せない
新規・機種変更で新料金プランを契約した場合、旧料金プランには変更できません。
今の段階で大きな問題があるわけではないですが、例えば、スマホ応援割の割引が1年間で終了するため、その割引期間後に旧料金プランへ戻すということができません。
また、ご自分が新料金プランに合っていなかったり、むしろ前より高くなっていると思った場合でも、旧料金プランに戻すことができないので、新しく契約する際はしっかりと検討する必要があります。
メリット
①月額料金が安くなる(特に最初の1年間)
スマホ応援割によって、毎月1,000円が割引されます。契約から1年後にキャンペーンは終了しますが、今の料金プランよりは安くなるので、結果的に安くなります。
以下の図には、auフラットプランの月間利用データ使用料に対する、月額料金の移り変わりを示しています。auフラットプランでは、使えば使うほど、料金が上がるシステムを採用しており、インターネットをほとんど使わない人にとっては、非常にお得な料金プランとなっています。
また、以下の表には、各料金プランの料金比較を示していますので、ぜひ参考にどうぞ。
auピタットプラン(スーパーカケホ)と旧料金プラン(スーパーカケホ)
~1GB | ~2GB | ~3GB | ~5GB | 5GB~20GB | |
auピタットプラン 月額料金(税込み) 割引あり |
2,678円 | 3,758円 | 4,838円 | 5,918円 | 6,998円 |
旧料金プラン 月額料金(税込み) |
5,292円 | 6,696円 | 7,560円 | 8,640円 |
auフラットプラン(スーパーカケホ)と旧料金プラン(スーパーカケホ)
月間データ容量 | ~20GB | ~30GB |
auフラットプラン 割引あり |
5,940円 | 8,100円 |
旧料金プラン 月額料金(税込み) |
8,640円 | 10,800円 |
例えば、旧料金プランの1GBで契約中(スーパーカケホ)の人が、auピタットプランに変更する場合は、毎月2,600円ほどの割引となり、年間で約31,200円ほど安くなります。
旧料金プランの20GBで契約中(スーパーカケホ)の人が、auフラットプランに変更する場合は、毎月2,700円ほどの割引となり、年間で約32,400円ほど安くなります。
②データ容量をほとんど使わない人にとっては魅力
従来の料金プランと比較して、データ容量が少ない「1GB~3GB」を利用する人は、auピタットプランを利用するとかなり安くできます。
しかし、auピタットプランで、5GB以上を利用する人は、毎月割がないことを考えると微妙な割引ですので、5GB以上の利用予定がある人は、auピタットプランではなく、auフラットプランを選択するほうがお得ですね。
③auスマートバリューが適用できる
auスマートバリューは、au携帯電話と光回線を同時に契約することで、携帯電話の月額利用料金から、最大934円~2,000円の割引が適用されるサービスのことです。
しかも、auスマートバリューは、一つ一つの携帯電話の利用料金が割引されますので、家族全員が適用されます。例えば、家族4人がauユーザーだとすると、毎月最大8,000円の割引となり、年間で96,000円の割引合計となりますので、かなりお得です。
④動画配信サービス(Netflixとビデオパス)をお得に申込める(2018年8月28日以降に提供開始)
Netflixやビデオパスは、映画やアニメ、ドラマなど多くのコンテンツを取り扱っている動画配信サービスです。そんな動画配信サービスとauが組み合わさった料金プランとして、2018年8月28日より「auフラットプラン25 Netflix」が発表されています。
「auフラットプラン25 Netflix」は月々5,500円から契約が可能で、その契約内容は、
- Netflixとビデオパスが見放題
- データ容量が25GB
- 国内通話が24時間かけ放題
となっています。ただし、2018年8月に実施されたNetflixの値上げにより、月々5,500円で利用できるのは年内で申し込んだ方のみです。2019年1月以降に申し込んだ方は月々5,650円と料金が値上げされます。
年内に契約すれば、2019年以降も月々5,500円で利用できるため、Netflixのサービスを利用したい方はできるだけ早めに契約するのがオススメです。
このようにKDDIでは、スマホの契約プランと動画配信サービスをセットにすることで、安い料金でサービスを提供します。
動画コンテンツをお得に使いたい方にはオススメの料金プランです。
まとめ
今回は、auピタットプラン・auフラットプランの新料金プランに関するデメリット5つをご紹介してきました。
- 割引キャンペーンは新規・機種変更で契約した方のみ適用である
- 月間データ容量が少ないならauピタットプラン、月間データ容量が多いならauフラットプランがお得
- 大幅割引キャンペーン期間中に申し込んだ方は、旧料金プランよりも安くなる
大幅割引キャンペーンはあくまで新規もしくは機種変更で契約した方のみの割引サービスですので、CMや広告で見た料金で使えると勘違いしないようにしましょう。また、キャンペーンを利用すると最初の1年間が安くなりますし、データ容量が少ないならなおさら、こちらの新料金プランはおススメです。